45年目の謎解き

私の実家にはふるい緑色の壺がありました。
父母が小さな町から引越しするときに、お世話になった近所の方々から
餞別として頂いたものでした。
壺の表面には赤茶色の線画でふしぎな動物が描かれています。
まるい顔に蝶のような羽ととがった耳。
どこかユーモラスな顔で、一体なんの動物なのかわかりませんでした。
子供のころから幾たびも、じーっとながめては不思議に思っていたものです。

今月、実家の荷物を処分することとなり、その壺を見ていたら「あっ、これはコウモリだ!」とひらめきました。
先月末に取材にいったホテル雅叙園(目黒雅叙園)の窓のモチーフ(上の写真)がコウモリだったので気がついたのです。
ホテルの方が「コウモリのモチーフは魔よけなんですよ」と教えてくださいました。
家で調べてみたら蝙蝠は虫へんの右側を読むと偏福となり「福に変わる、福が偏在する」という意味。中国では幸福のシンボルです。

この壺を下さった方々は縁起がいいのを承知だったのでしょう、、、
45年もたってやっと人の情けに気がついた。
蝙蝠は処分されずに、そのまま父のところへと飛んでいきました。

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