日本のレリーフ  -鏝絵

港区 麻布十番 龍原寺。
妹に案内されておまいりしたお寺で美しいレリーフを拝見しました。
白い土蔵造りの本堂の唐破風のところに鶴、向拝天井に龍が描かれています。
これなんていうんだったっけ、、あ、これ「鏝絵」というものではないかなと思いました。
なぜそんな言葉が浮かんだのか出所は不明。
おそらくどこかで聞いたことがあったのだと思います。

鏝絵は左官職人が壁に描くレリーフのような壁画です。
たぶん誰しもどこかで見たことがあると思います。
よく見ると技術力、芸術性も高く日本の職人さんの底力を感じる技法です。

このお寺の龍の鏝絵は鏝のタッチで水のうねりを表現していて、それがそのまま龍の胴体になっていました。 
顔や足など細部が立体感を出して作られ、目は水晶かガラスがはめこまれています。
水のうねりと思いきや、その中から龍神があらわれた瞬間を感じさせます。
写真の右下の白い部分は、水盤の水が反射していて、実際はきらきらと水が動いているかのように見えました。

この鏝絵のある本堂は弘化2年(1846年)に建てられました。
龍原寺は小さなお寺ですが、本堂以外にも古い建築がたくさん残っています。
山門、鐘楼、庫裏なども、すべて江戸期のたてもので貴重です。
戦争で焼けなかったのは、龍神のお守りかも知れません。

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