光のミューズ ー戦前のステンドグラス

去年から三回にわたり開催した、港区立郷土歴史館講座「ピンホールカメラで歴史館をレトロに撮ろう!」にご参加くださいました皆様ありがとうございました。
最後に皆さんのミューズとなった被写体をご紹介します。
港区立郷土歴史館2階コミュニケーションルームに展示されている1枚のステンドグラス。
参加者の皆様のステンドグラス写真を並べてみます。

アメージングピンホール

このステンドグラスは浅野セメント創業者浅野総一郎氏の自宅(隠居所)に取り付けられていたものです。
縦長に展示されていますが、実際は横長に使われていました。
サンルームのようなサロン風廊下の窓の上部に倒し窓として、ずらりと並べて嵌め込まれていたもの。1926年頃、戦前の作品です。

広がる虹彩

ステンドグラスの中央は立体的なガラスが嵌め込まれており、光が強いとサンキャッチャーのような光り方でした。むかしの作品だけあって手間をかけています。

ギガ交響曲み

ステンドグラスが設置されていた浅野邸は戦後、迎賓館として使われたのち、50年代に港区の芝浜中学校の校舎として使われました。
しかし80年代に入ると立替のため建築はとりこわされることに、、もったいない!
80年代といえばバブル時代でしたから仕方なかったのでしょう。
しかしステンドグラス類は取り外され、保存されました。
長年に渡って人の目を楽しませ、今は被写体としても愛されているのですから、こうした作品を保存する活動の大切さを痛感します。

夢のひろがり

皆さんの作品を見ていくと同じ被写体でも季節、時間、撮るひとの視点によって印象や伝えたいことが変わるのが分かります。
それに時には失敗といわれる、フレアも美しければこれでいい、と思える。
軽々とそう思えるのはすごいです。自由な感性を受け入れる、ということですから。

このステンドグラスは、撮る喜びを与える光のミューズ。
午後少し遅い時間(14時すぎ)にいくと日差しが当たってきれいです。

ピンホールの講座はまた個人的に開催します。
ご興味のある方は当ブログでのお知らせをチェックしてくださいね。

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