曼珠沙華。
明々と血のいろ。
赤鬼がこしらえた
冥界のシャンデリア。
閻魔さまに叱られたって
かわらない気持ちがあるでしょうね。
華は火花をちらし
暗い想いをしばし照らす。
曼珠沙華。
しろじろと涙いろ。
雪女が編んだ
氷のレース。
誰もわかってくれないと
信じて生きているのでしょうね。
華はひんやりと
熱い悲しみを包みこむ。
駄々をこねる死人や
死んだつもりで生きる人。
紅いやすらぎ、白い怒り。
いのち弱さゆえの物語。
曼珠沙華、曼珠沙華。
冥界へと続く紅白の花道。
……………
お寺では曼珠沙華が花盛りでした。
ひとが思いに焼かれているときはものすごく楽しかったり
または耐えられないほど苦しいものです。
それもこれも命の証だねえ、
と曼珠沙華の花道が語っているようでした。
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