作って笑って楽しんで ーイメージフォト倶楽部

2月23日土曜日に港区立郷土歴史館で開催したフォトワークショップ、「季節のイメージフォト倶楽部」。
参加者の皆さんには思い思いのおひなさまの世界を撮影していただきました。
想像以上に参加者のみなさんは楽しんで下さり大好評でした。

まずはスタイリングの考え方を軽くレクチャーしたのち、お雛様を主人公にさまざまな素材を組み合わせてイラストのような世界を作っていただきました。
通常はスタイリングの基本から外れることはなく、なかなか面白い発想になることはありません、、、が!今回は違いました。
ワークショップの最中はお互いのスタイリングを見比べては「おお~!」と歓声があがり、笑いがあふれ、どんどん面白い作品が生まれました。
私は岡本太郎の「芸術は爆発だ!」という言葉を思い出しました。

講座の様子・こんな風にテーブル上で小さな世界を作ります。

参加者の皆さんの作品をおひとり2作品づつ、ご紹介させていただきます。
(元画像の明るさと色を調整して見やすいように仕上げています)

NHさん作・かたらい

NHさんは「二人の関係性」に着目していて「まだ知り合って1ヶ月」など、ストーリーを思いうかべておられました。背景で上手に関係性を表しています。「なんか、、気があわないかも、、」な二人を作っていたときには自由すぎるお雛様の世界に教室中が笑いに包まれました。
NHさん作・春爛漫

THさん作・龍乗って雛祭り

THさんはダントツの発想力の持ち主。龍の頭部がお雛様で、下は扇の小物を逆さに置き、龍の口をイメージさせています。胴体の花には動きがあり、行く先にはお月様。ダイナミック、、、こんなの思いつかない!
THさん作・こんぺいとうの丘

KYさん作・みやび

KYさんは端正な世界。花々の重なりや、ちりめんの花の三箇所がほどよい重さ。主人公と背景小物のバランスで立体感を出しています。技ありのスタイリング!
KYさん作・春がきた

YIさん作・宇宙

YIさんはオリジナルな感性。はじめ何を作っているのか私にはさっぱりわからず、、おそるおそる「これは、、何?」と聞いたら「宇宙。」「えーーっ!?」衝撃が走りました・・・「ほんとだお雛様の宇宙遊泳だー」と皆で盛り上がりました!ほかにも「曼荼羅」という作品も。ここでも芸術が爆発していました。
YIさん作・時計な二人

KNさん作・仲睦まじく迎える春

KNさんは全くブレることなく「愛の世界」をもくもくと表現しておられました。お雛様といえば、フレッシュな愛ですよね。出会ったばかりのときめきがここにある・・・私もこんな時があったのかしら?あったあったそうだった(涙)KNさんは愛の伝道師に違いありません。
KNさん作・春爛漫

ワークショップを終えて

写真を撮るのに大切なのは、作りたい、伝えたいという心です。
ワークショップでは技術も当然お伝えしますが、講師として一番感じてほしいことは作る楽しさです。
「自分はこれをやりたいんだ!」という強い気持ちこそが技術と感性を磨くきっかけになり、良い作品を生み出す原動力になるのです。

今回はこうした事を何も言わなかったのですが、、皆さんがどんどん実行して下さいました。
教室には笑いがあふれ、制作に集中しているときには瞑想的な沈黙が響きました。
プリミティブな創作力、もっともっと作りたいウキウキするきもち、和気あいあい、、ほんとに楽しいワークショップでした。

良い場を作ってくれた参加者の皆さんに心から御礼申し上げます。
次回は夏に開催の予定です!

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