春の小川 -玉川上水

買い物の帰りに玉川上水(三田上水分水口)を通りました。
史跡として保護されている貴重な水辺で、春の小川という歌がそのまま似合う風情。
歌のモデルとなった河骨川は暗渠となり、いまは地下を流れています。
戦前の歌詞を載せます。

春の小川  高野辰之(1912年発表)

春の小川はさらさら流る。
岸のすみれやれんげの花に、
匂いめでたく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやく如く。

春の小川はさらさら流る。
蝦やめだかや小鮒の群に、
今日も一日ひなたに出でて
遊べ遊べと、ささやく如く。

春の小川はさらさら流る。
歌の上手よ、いとしき子ども、
声をそろえて小川の歌を
歌え歌えと、ささやく如く。

最後の写真は春の小川のモデルとなった河骨川の写真です。
昨日あげた作詞者のお名前は間違いで、春の小川は国文学者の高野辰之先生の作品です。失礼しました。
高野辰之先生は1909年から代々木三丁目に住んでおられ、しばしば写真の河骨川のほとりを散策したといわれています。(渋谷区・春の小川歌碑解説より)

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