よみがえりの美

国立劇場に新春歌舞伎を観に行きました。
世界花小栗判官という歌舞伎です。
小栗判官と照手姫の恋を中心に繰り広げられる冒険物語。
「春は桜、夏は海、秋のもみじ、冬の雪」と季節ごとの舞台設定。
新春らしく華やかな趣向をこらした作品です。


新春の飾りが楽しいロビー。


主人公小栗判官の大凧。
小栗判官は尾上菊之助さん。すらっとしてまるで王子様みたいでした。


悪役・盗賊風間八郎の大凧。
風間八郎は尾上菊五郎さんでした。なぞめいた迫力でかっこよかった。

この歌舞伎の伝説で小栗判官がよみがえった場所、湯の峰にはご縁があります。
若いころ撮影の旅で病となりボロボロになりながら、たどりついたのが熊野の地。
当時はネットもなく宿の手配は行き当たりばったりで、目当ての宿が取れず湯の峰にいくことに。熱っぽい体をひきずりながら本宮行きの最終バスにのり、宿の温泉に漬かったあとぐっすり眠りました。
翌日は憑き物が落ちたようにすっきり。元気になってました。
道を歩きながら「すごいな、、たった一晩で元気になるなんて、、」と感動していると「小栗判官蘇生の地」というのぼりを見つけました。「小栗判官??蘇生?何だろう、、」あとになって湯の峰温泉で小栗判官が元気になった伝説を知り、あながち嘘じゃないと思いました。

そんな体験から20年もたって、最良の形で小栗判官と照手姫に会うことができました。
今まで歌舞伎に行くことはなかったのですが、去年の片岡仁左衛門さんの「霊験亀山鉾」をきっかけに観るようになりました。
日本画の画廊で働いて絵をたくさん見たこと、写真を撮影すること、スタイリングすること、合気道をやったこと、なにもかもが歌舞伎の鑑賞に役に立ち、まるで宝箱を開けているかのようです。
人生の後半に入ってこんな楽しさを見つけるとは、思いもよりませんでした。
今一度、よみがえった気分でございます。

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